試験場の紹介

当場は、明治36年に鳥取県種畜場として設立されて以来、家畜の改良、飼養技術についての試験研究を続けております。現在は、場長以下33名のスタッフで、肉用牛(黒毛和種・交雑種)250頭乳用牛(ホルスタイン種)45頭を飼養して、次のような内容の試験研究をおこなっています。

(1)肉用牛の省力多頭飼育技術の確立

繁殖雌牛の群飼飼養と、哺育柵を利用した哺育・離乳について検討することで、集約、省力的な和牛子牛生産技術の確立を図り、和牛子牛の生産コストの低減につながる試験をしています。

(2)牛の受精卵移植技術の確立

優良な形質を備えた牛から、品質の高い受精卵を作る試験をしています。できた受精卵は県内農家に供給しています。

(3)上質肉を生産する技術の確立

鳥取県産和牛を用いて、おいしい牛肉を生産するための肥育試験をしています。

(4)牛乳の増産と乳質の向上技術の確立

高泌乳牛の飼料給与方法や、育成方法についての試験、自給飼料を用いた混合飼料の有効性等について試験をしています。

(5)粗飼料生産利用技術体系の確立

鳥取県の風土にあった、飼料作物の栽培試験や、夏作物のラッピングサイレージの調製技術についての試験をしています。

(6)優良な種雄牛の造成

黒毛和種種雄牛の産肉能力検定をおこない、肉量、肉質の優れた種雄牛の選抜をしています。

(7)牛の人工授精技術の確立

優秀な検定済み種雄牛の凍結精液を安定的に供給するとともに、産子の発育状況についての調査をおこなっています。

さらに詳しい試験研究内容についてお知りになりたい方は、鳥取県畜産試験場 TEL 0858-55-1362 FAX 0858-55-0330までご連絡ください。



住所

鳥取県東伯郡赤碕町大字
松谷606
 JR山陰線
 赤碕駅より徒歩15分



1996年10月21日作製