臭気物質測定現場では?

1気象条件の測定
まずは、臭いの発生源である畜舎、堆肥舎のある場所の敷地境界でいくつかの測定ポイントを決めます。
測定ポイントごとに天候、気象、湿度、風速を測定し、測定の条件を記録します。
2アンモニア、脂肪酸の採取を行います。
測定機器(ガスメーター、吸引瓶、吸引ポンプ)を決めたポイントに設置し、臭いの採取を始めます。
悪臭物質の特徴
アンモニア:し尿のようなにおい
プロピオン酸:酸っぱいような刺激臭
ノルマル酪酸:汗くさいにおい
3 試料の分析
採取された試料は、その日のうちに分析用試料の調整が行われ、ガスクロマトグラフ、分光光度計、水素炎イオン化検出器により分析が行われます。
4堆肥化するとどうなるの?
やはり、速やかに堆肥化することによって、好気性微生物が活発に働き臭いも少なくなり結果的に最良の悪臭対策になる。
ロータリー撹拌式堆肥化処理施設の投入口測定値
測定項目計量値
堆肥臭強度3.5
アンモニア4.6ppm
プロピオン酸0.0054ppm
ノルマル酪酸0.0052ppm
ロータリー撹拌式堆肥化処理施設の取り出し口測定値
測定項目計量値
堆肥臭強度2.0
アンモニア0.57ppm
プロピオン酸<0.003ppm
ノルマル酪酸<0.0005ppm