中原さんは、酪農経営を継続することで生活基盤の確保を図ることはもちろんであるが、地域との調和を図りながら共に発展することが基本であるとの姿勢を一貫して持ち続けてきました。
昭和50年、瑞穂南部土地改良区理事(現在は理事長6年目)に就任して、ほ場整備事業の実現に努力してきたのをはじめ、数々の役職にあり、酪農のみならず地域のリーダーとして信望も厚くその発展に大きく貢献しています。
主なものをあげると、地区農事実行組合長、地区公民館長、東部酪農ヘルパー組合長、有機センター協議会長山東コントラクター組合代表者、山東酪農部長等々です。
有機センターの設置にあたっては、当初から町・農協等に働きかけるとともに、畜産農家の代表として生産者利用協議会を設置し、自ら代表となり畜産農家側の調整を行なってきました。
有機センター稼動後、乳牛中心の糞のため初期の水分調整に苦戦してきたが、平成15年には氏が中心となって改善対策を検討し、個人乾燥施設の設置・十分な水分調整の実施と予備堆積・水分調整材のストックヤードの新設などの改善対策を講じて発酵状態も改善されています。
尚、有機センターの堆肥は平成13年から始まった鳥取県堆肥共励会で3年連続優秀賞を受賞しています。
この取り組みは堆肥の有効利用と粗飼料の確保という効果をもたらしたばかりでなく、土地の保全といった面で、地域農業に貢献しています。
見落としてならないのは、出来上がった組織の上に立つのではなく設立の当初から参画し、その中心的役割を果たし、設立された組織が現在も有効に活用している点です。 |